【KAIZEN5】HKM 本書の特徴
目次
5.本書の特徴
本書は以下のような特色を持っています。
1)【1つ目の特徴】
1つ目の特徴は、記述内容の順番が通常の本とは異なっているところです。
本の記述の流れは通常は、「序論」「総論」「各論」「終論」となっています。でも本書は「序論」「総論1」「各論」「総論2」「終論」と言う少し変わった流れになっています。
前節で本書の「サマリー」を示しました。サマリーでは「総論の全体の概要」を示したあとに、「各論全体の概要」を示していますが、本編の構成は目次にあるように、総論が分割されて総論の大きな部分が一番後になっています。理由は中級者コースと達人コース《1》と《2》の何れを選ぶとしても、みなさんの便宜を考えて、「どちらのコースを選だとしても共通に学ぶところ」を最初に持ってきたためです。「各論」を終わったところで「総論の残りの部分」を読むかどうかを決めることができ、時間の無駄がなくなります。私的には最後まで読むのがお勧めなんですが。
2)【2つ目の特徴】
2つ目の特徴は当然に「お気楽♪~♪」です。
本書は「HKMによる問題解決」を疑似体験しながら、HKMの「問題解決スキル」の内容を理解できるようになっています。HKMは「ヒロ曼荼羅」と言うロードマップ様なものを使って「質問に答え、指定されたことをする」だけで3つのお得が手にはいります。1つ目は「実際の問題解決ができる」お得。2つ目は「HKMの問題解決スキルが修得できる」お得。そして3つ目は「達人への道が歩ける」お得です。HKMは「お気楽♪」で「お得」なんです。その他にもHKMはお気楽♪を実現する工夫が一杯です。ですからみなさんもお気楽に学んでくださいね。
3)3つ目の特徴】
3つ目の特徴は、総論ではQCとの対比での論述を多くしている事です。
HKMはQCの「問題解決ストーリー=改善活動のステップ」をベースにしていますがQCとは目的も理論構造も明確に異なります。言うなれば、QCの様な皮をかぶった「Kaizen達人への学習法」です。
QCとの対比での論述が多いのは以下の理由からです。
- HKMストーリーがQCSをベースにしているため、HKMとQCの何が異なるのかを明らかにする必要があるから。
- 現在存在する問題解決手法の大代表=王様がQCであり、これと比較する事によってHKMと「他の現存する問題解決手法」との差異を明確する事が容易になるから。
- QCは完璧な改善知識の体系であるためこれと対比する事によって、「問題解決」と言う「場面」において論じるべき事柄に抜けがなくなり、みなさんに達人への道の仕組みを余すことなくお伝えする事ができるから。
4)【4つ目の特徴】
4つ目の特徴は、ページの余白を少し広く確保している事です。
本を読んでいて疑問に思った点や、閃いた事などをみなさんが書くためのスペースを用意しました。決してページ枚数稼ぎではありません。
5)【5つ目の特徴】
5つ目の特徴は、最後に「アクション」をお願いする事です。
紙と色鉛筆、手と頭を使っての「疑似」では無い、実際の経験学習ヒロ曼荼羅がする「質問や指定行為」の回答として、「書くべき、描くべき答えは解っている。これを書くぐらいは何時でもできる」といって「書く事や描く事」を「パス」しないでください。人間は経験からしか学びません。やっていただく内容は例題として本書の中で疑似体験をしている内容の復習ですので、これだって「お気楽♪」ですよ。