第30話「バブバブ。0歳児になりました。ばぶ」

ベトナム語の部屋

こんにちは。ヒロです。梅雨が戻ってきましたね。

今年は例年になく梅雨が早々に明けて、私はとても喜んでました。夏空の下、一生懸命ウォーキングをして体重を2㎏減らしました。「よし、このペースならば秋には5㎏くらいスリムになれる」と捕らぬ狸の皮算用をしていました。

でも、これですよ。梅雨が戻ってきました。雨の日は歩きませんので、ウォーキングの距離は平均5㎞/日落ちてしまいました。結果、体重はちゃんと元に戻りました(笑)

バカバカ!梅雨の馬鹿!

梅雨に戻る前の、台風の時は四国の水不足のニュースを見ていたので「雨は大切やね~。もっと降ったらええねん」と言っていたんですが。

と言うことで、アイキャッチには梅雨空の写真でも乗せようと思ったんですが、「パン」の写真になりました。ヒロさんの奥さんはパン好きなんです。それに加え、今のパート先にもパン好きの友達がいるようで、月に1度くらい、この二人でパン屋さん巡りをするんです。

そして家に帰ってくるときには、5千円分のパンを買ってくるんです。この日は晩御飯にサラダとスープと買ってきたパンを食べました。残ったパンの写真がアイキャッチです。

残ったパンは、次の日の朝食になりました。と言うことで本題です。

今日のお話は、ベトナム語の発音の話です。

ベトナム語の単語は、「語頭子音+母音+語末子音」から構成されています。例外もありますが、本当に例外程度のものです。

そしてこの単語には発音の規則があります。

先ず、母音を発音します。次に語末子音を加えて発音します。そして最後に、語頭子音と声調を加えて発音します。

例えば、trường と言う単語があるとします。

①ươウオ   ②ươngウォン ③trườngチュウォン+下がる声調 という具合です。

母音の発音が難しいと言われますので、私は母音の練習はケッコウしました。その甲斐あって、ベトナム人にも(グエンさんと言います)「ちゃんとできている」という評価を貰っています。

しかし、子音は「なんとなく発音できる」ので、特に練習をしないでいました。練習したのは「ph」と「V」の発音だけででした。

この2つの発音は英語の「PH」=「F」と「V」の発音と同じなんです。つまり上の歯で、下唇を軽く噛んで、開放する摩擦音です。皆さんも中学校の時に、意味が解らないまま練習したあれです。

私のFもVも「わからないままに勉強した程度」の発音でしたし、その後の人生においても英語ネイティブの人にも、「適当なFとVの発音」で通じていました。ですのでベトナム語でも通じると高をくくっていました。

でもベトナム人のグエンさんには通じませんでした。「ちゃんとしたルール通り」のFとVの発音を要求されました。

それに加え、「TH」の発音を徹底して直されました。でもそのおかげで「TH」の発音の仕方が、生まれて初めて理解できました(英語のTHも同じ発音。舌を上下の歯で軽く挟んで出す音。私はどうしてもこの音の出し方が中学校の時から今の今まで分かりませんでした。)。

そのことがあった後に、ヒロさんはもう一度ベトナム語の発音を勉強してみようと思い、YouTubeの動画を見ました。発音の難関子音のTH、PH,Vと母音の発音に自信を持った後に見る動画はどんな風に見えるのかを楽しみに動画を見ました。

あらなんと不思議! 以前には気が付かなかった「なるほど」という発見がたくさんありました。

TRは「R」をちゃんと発音する事、すべての音は「のどを膨らませて」発音する事。のどを膨らませられない音だけが普通の日本語の様な発音になる事。KHは、のどを詰まらせてちゃんと発音する事が分かりました。

ヒロさんの時代の英語教育は「文法訳読法」の時代です。つまり単語の意味と文法を勉強して英語を日本語に訳すること、又は日本語を英語にすることが目的の勉強でした。

そのため、話すことや聞くことを無視していますので、発音はどんなものでも問題にはなりませんでした。ですので私たちに時代の人間は発音にはルーズなんです。 英語は声調もありませんし、英語ネイティブは一生懸命に私たちの英語を聞いてくれますので、日本的な発音でも問題になる事は外国旅行に行ってもありませんでした。

発音に対して同様のスタンスでベトナム語を勉強していました。ベトナム語に声調が有るが、「本に書いてあることは原則論。だからベトナム語ネイティブでも、本の通りではなく、きっといい加減に発音しているに違いない」と考えていました。しかし、違いました。本は大げさに書いている訳ではありませんでした。

「百聞は一見に如かず」とはよく言ったものです。

実際にグエンさんの発音を目の当たりにして、「本当に本に書いている通りに発音している」と言う事を信じることができました。そして、その音がどんな音になるのかを直接体験できたことによって、ベトナム語の発音に初めて向かい合うことができるようになりました。

「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものです。ヒロさんはグエンさんおおかげで、いま「外国語0歳児」に戻ることができました。ばぶ。

つづく

By Hiro

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