【KAIZEN54】「10.効果の確認」
HKM講義
ヒロ:「10.効果の確認」をします。
解決策の実行の結果を数値で確認するステップです。
効果の確認は「7.実現子測定指標による効果の確認」と「4.改善目標達成度の確認」で行います。
手順としては以下のとおりです。
①実現子測定指標による効果の確認
1st:実現子毎に全ての解決策(指標好転行動)の実行度を確認します。
2nd:実現子測定指標の改善後の数値を確認します。
3rd:実現子測定指標の改善前の数値と比較します。
②改善目標の達成度の確認
1st:改善目標に関する改善後数値を測定します。
2nd:改善目標数値と比較します。
ヒロ:実現子測定指標による効果の確認をしてください。
マイ:1st:各実現子の指標好転行動の実行度は以下の通りです。
①『例題の自力完成ステップ割合』は
1) 「自力完成が苦手なステップに特化して例題を解く」・・・100%
2) 「HKMの本の精読」・・・・・・・・・・・・・・・・・・100%
②『連結実践成功率』は、
1) 「例題1と例題2」の連結装置の確認と復習」・・・・・・100%
2) 「ヒロ曼荼羅の復習」・・・・・・・・・・・・・・・・・100%
3) 「例題作成しての実践練習」・・・・・・・・・・・・・・100%
③『スケジュールの充足度』は、
1)「『①と②』の行動に必要な時間を確認し、スケジュール設定を行う」100%
2)「スケジュールの表に毎日成果を書き込む」・・・・・・・・・・・・100%
2nd 実現子測定指標の改善後の数値は以下の通りです。
①HKMの理解度 - 『例題の自力完成ステップ割合』は13/13=100%
②連結実践力 - 『連結実践成功率』は初月:50%。最終月:100%
③スケジュールの完全実施 - 『スケジュールの充足度』は90%
3rd 実現子測定指標の改善前の数値と比較します。
①「HKMの理解度」・・8/13(53%) ⇒13ステップ/13ステップ (100%)
②「連結実践力」・・・・・・「0%」(経験なし) ⇒4題/4題(100%)
③「スケジュール充足度」・・・・・・55% ⇒ 90%
ヒロ:改善目標の達成度の確認をしてください。
マイ: 1st:改善目標に関する改善後数値を測定します。
「因果関係連結度」は「問題の明確化」から「今後の課題」までのステップで「自力連結が成功した回数」です。
例題2の2巡目に「再チャレンジ」した結果、連結成功率は13/13の連結に成功しました。
念のため、例題2の1巡目にも再チャレンジしました。結果は同様に13/13の連結に成功しました。
2nd:改善目標数値と改善後の数値と比較します。
改善 目標値は13/13連結成功でした。
再チャレンジの成功率は13/13の連結成功です。
改善目標達成率は100%達成です。
ヒロ:マイさん、すごいですね。マイさんの問題解決能力は間違いなく向上していますよ。
ヒロ:『効果の確認』には、3巡目には新しい確認項目は登場します。
【NEW3~】改善目的として上で確認した、数値で表せる成果以外の成果の確認をします。難しくありません。質問に答えるだけです。
ヒロ:ヒラメキや気付きはあった(本への書き込みの等)?
マイ:たくさんありました。今回の改善策の中心はHKMの本にしろ、活動記録にしろ「精読」が中心でした。私にとっての「精読」[1]は本や活動記録に書き込むことです。書き込む内容は、仮説、解釈、ヒラメキといった「気づいた事」や「疑問点」です。
HKMは頁の文書回りの余白が広くとってあるので書込みがしやすかったのですが、ページによっては余白が真っ黒になるほどでした。
ヒロ:物事の見かたや考え方の変化がありましたか?
マイ:私の中でHKMが「お気楽♪」ではなくなってきています。HKMの本を買った時には「お気楽♪~」という言葉と達人という言葉が購入のきっかけでしたが、今は「真剣に」取り組んでみようと考えています。もちろんヒロ曼荼羅の質問に答えているだけでHKMの目的が達成できているのでその点ではお気楽♪な本と言うかスキルであるとは思います。しかし、問題解決は真剣に取り組む価値があるものですし、大変興味が湧いてきました。変化で大きいと感じているものは物事を観る目が細かくなってきたと言う事です。真剣になればなるほど細かいことが見えてきます。本気で達人を目指したくなりました。
ヒロ:HKMを進めるうちで何か掴んだコツみたいなことは有りますか?
マイ:驚いているのは「書く」「描く」の効果です。「言葉には魂が宿る」みたいなことではないです。スケジュールにしても記録にしても、目標にしても書いておくと実現するパワーになる気がします。それも文字にしても、色を付けたり、飾りをつけたり、斜めに書いたり、つまり「絵」的に描くと嬉しくなってやる気にもなります。今は私にとっては文字でも「描く」と言う感じになっています。見た目的にも「書く」よりも「描く」の方がリラックスできる感じがします。私、猫🐈が好きなんで。「描く」と「猫」。
また、一生懸命に考える、真剣にやればやるほどヒラメクように成りました。良い考えかどうかは別にして。これはたぶん「アンテナ」を付けた状態になったのだと思います。
今までも同じ情報はあったのでしょうが、私自身に関心が無かったので気が付かなかったものが、関心と言うアンテナを付けた事で情報が入ってくるようになったのだと思います。
ヒロ:QC的に言うとそれらは無形効果と言い、扱いとしては「本来の改善目標以外の効果」と言ういわば「おまけ」的な扱いをされています。
しかしHKMは学習力の向上が主たる目的であり、当該問題解決が付随的な効果です。
「問題解決」と言う場面で、問題解決技能を修得する経験学習をデリバレイト・プラクティス風味で行っているので、表に現れるのは「問題改善活動」だけなので主と従が逆転して見えるだけです。
「当該問題の解決」は、いわば学習力の向上の証明書みたいなもので、HKMでは第2次的なものとしてとらえています。しかし結果的には、当該問題の解決を直接目ざしている手法よりも問題解決できることになるのです。
マイ:はい。HKMを3回も精読しましたのでヒロさんのおっしゃっていることは良く分かります。
[1] :概念的には「言語志向的読み方」+「内容志向的読み方」をすることです。語や分の構成や意味を下から積み上げていって(ボトムアップ処理)本の内容を理解していくことを言います。具体的アクションとしては、マイさんのような行動として現れてきます。
①因果関係の連結度(HKMの自力での連結箇所は効果の確認まで。そのうちの何個で来ているか)
②HKMの理解度(一人で例題ができる・プチ実践HKMができる。後者は答え合わせができないのが難点。でもそれはHKMには関係ない。マイさんが気にしているのは連結の話に還元する事ができる。)
例題2の2巡目において自力で連結ができたのは、①~⑬の内の「⑪⑫⑬ステップの3工程」だけなので「23%」です。
By Hiro
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