【KAIZEN48】「11.しっかり評価と反省」

HKM講義

改善結果の分析を中心として、HKMの各ステップの行動の、うまく言った点、うまくいかなかった点や精緻な思考ができた点や粗雑だった点について、しっかり考えるステップです。

【NEW】2巡目からは、結果だけではなく、上手くいったや上手くいかなかった理由も書いてもらうようになります。

ヒロ:今まで各ステップで書いた資料を、記入フォームを参考に清書をして下さい。

マイ:はい。・・・記入しました。この時点では今やっている「評価と反省」から最後の「今後の課題」までの欄は空白にしておいて今後の課題が終わった時点で記入するんでしたね。

ヒロ:はいそうです。

評価と反省も以下の指定行為を行うだけでできますよ。

質問に対する答えは最後に清書するので、今まで通り別紙に書いておいてくださいね。

マイ:はい。

ヒロ:『改善目標は達成に関して、上手くいった理由と上手くいかなかった理由

を書いてください。』

マイ :「得点率25%です。目標得点率50%に対して達成度は半分です。」

1巡目と比べた場合には上手くいったと思います。上手くいった理由は、スケジュール管理に気を配り、1巡目よりスケジュールに沿った行動ができたために、実現子測定指標が改善され、実現子測定指標に直接連動する改善効果が向上した為です。

「達成度50%」と、効果としてはあまり良い数字ではありませんでした。理由は、『HKM実践』が全く手つかずになったため、実現子指標の改善が「0」であったことです。

 

ヒロ:『実現子自体の改善効果に関して上手くいった理由と上手くいかなかった理由を書いてください』

実現子事態の改善効果は以下のようになりました。

①HKMの理解度「30%」から「60%」に改善された。

HKM使い方を知る「30%」から「60%」に改善された。

③HKM実践数「0回」から「0回」で改善効果なし。

④問題解決の必要性強化「0%」から「100%」に改善された。

*「④」実現子の「現状値」は「0」であるため、指標好転行動の改善数値をもって実現子自体の改善値とし、実現子の改善値をもって「改善目標値達成率」とした

前回に比べると1.375倍の改善効果がありました。上手くいった理由は「HKMの理解度」「HKMの使い方を知る」の実現子測定指標好転行動が現状値の2倍になった事が一つ。

もう1つの実現子測定指標好転行動である『問題解決の必要性強化行動』が、第一ステップの『問題の明確化』で既に考えていた内容を使ったので簡単にできました。その結果、達成度が100%となったことです。

上手くいかなかった理由は、『HKM実践数』の改善効果が「0」であったことです。「0」になった一番大きな原因は、現状の私の実力では単独でのHKMの実施に無理があったからだと思います。

 

ヒロ:『指標数値の好転行動の設定に関して上手くいった理由と上手くいかなかった理由を書いてください』

マイ:「全体として上手くいったところは有りません」

『問題解決の必要性強化度』の好転行動に関して『問題の重要性の認識強化行動』としました。そして具体的アクションは『不具合点及びベネフィットの書きだしと見える化』としました。実行度は100%と数値的には上手くいっているのですが、「その他の実現子」の実行率を考えると上手くいっていないと言えると思います。原因は実現子の策定又は実現子測定指標の策定に問題があると思っています。それと私の中での「問題解決スキル修得」に対する重要度の認識が薄いのが一番の原因だと思います。

HKM実践数に関しては全体の足を引っ張ってしましました。原因は私のHKMの理解不足であると思います。

 

ヒロ:『スケジュールの“具体的アクション”の設定に関して上手くいった理由と上手くいかなかった理由を書いてくださ』

マイ:「行動をすること自体には支障はありませんでしたので、その点では適切であったと評価できると思います。上手くいかなかったのは、『問題の重要性の認識強化行動』として改善効果に疑問のある具体的アクションしか設定できなかったことは失敗でした。実現子の設定を一から考えてみます」

 

ヒロ:『スケジュールの進行に関して上手くいった理由と上手くいかなかった理由を書いてください』

マイ:「スケジュールを『指標好転行動』ごとに作っていたのでスケジュール項目の1つ1つは簡単にできました。

それに2週間おき進み具合をまとめて、ヒロさんに報告をしたのがうまくいった理由です。

上手くいかなかった理由は、好転行動をするのに必要な時間を真剣に検討していなかったからです。仕事とか個人的な用事が入りスケジュール通りにはいきませんでした。

 

ヒロ:『実現子を測る指標の設定に関して上手くいった理由と上手くいかなかった理由を書いてください』

マイ:「『問題の重要度の認識強化度』以外はうまく言ったと思います」

 

ヒロ:実現子の設定は上手くできましたか?(指定行為)

「『問題解決の必要性強化度』以外の実現子設定はうまくいっていると思います。第一巡目に比べると私のHKMに対する理解度も上がったような気がしますし、HKMのやり方も少し慣れてきたように感じます。でもこのことも「HKMの実践数の実践」が「0」と言う事実を考えると自信がありません。

しかし、逆に『問題解決の必要性強化度』という実現子は測定指標の設定や好転行動的には問題があるのですが、問題解決の動機となりますので自分としては大変良いと思っています。

 

ヒロ:「上手くいった理由と上手くいかなかった理由はなんだとおもいますか?

「設定」が上手くいった理由は、「あたり前のこと」を実現子としているからです。

上手くいっていない理由は、今までわからないままにやった「10.」で確認したの改善効果の測定結果が便宜的なものになっている部分が有るので、実現子の適否に関してのフィードバックを提供してくれていないような気がします。

 

ヒロ:今回の改善結果の金額換算をしてください。

マイ:第一巡目のHKM修得度が20%で12,000,000円でした。

今回のHKMの修得度が25%です。100%修得で60,000,000円ですので、

60,000,000円×0.25%=15,000,000円です。

前回よりも3,000,000円アップです。

ヒロ:3,000,000円前回よりも金額アップしましたね。すごいです。

マイ:はい。すごいです。ほんとうならば。ヒロさん少し質問があります。

ヒロ:はい。なんでしょう。

マイ:『効果の確認』のところと『実現子の設定でうまくいった理由と上手くいかなかった理由』のところで少しお話ししたことです。

私のHKMは、効果の確認としての数値の取り方に客観性が無く、したがって本当に「10」で確認した「改善効果」が本当に発生しているのか、本当に算出した改善度が正しいのか、と疑問に思っています。それに、このまま続けても無駄になるのではないか、とも感じています。どこが間違っているのか、どうすればいいのかとかのアドバイスは頂けませんでしょうか?

ヒロ:マイさん。マイさんの言いたいことは良く分かります。マイさんの様に生真面目な方は今までの問題解決手法では頓挫する事が多いです。当該問題の解決を第一の関心とし、問題解決のためには正しい知識の正しいトレースが必要であるとすると、問題解決手法の各ステップで、正しさを確保するだけの点数、つまり合格点を取らないと次のステップに行っても前後のステップ同志が繋がらないので意味が無いことになります。でも合格点を採ることは難しいく、且各ステップをやりきる方法も解りませんので頓挫するのです。

これに対してHKMは、頓挫させない事が最大の関心です。何故頓挫させない事が最大の関心かと言うと、HKMはマイさんの問題解決力の向上を目的としているからです。当該問題の解決は2次的な関心に過ぎません。ですから、HKMはマイさんの問題解決能力を向上するために重要である経験学習サイクルの要件さえ満たしていれば、当該問題解決を第1次的な関心とする従来の問題解決手法の要件を充たしてなくても問題はないのです。問題の解決と言う結果は後か追いついてくるものなのです。

ヒロ:証拠をお見せしましょう。マイさんは1巡目のHKMで、ヒロさん流に言えば「お気楽♪な」、マイさん流に言えば「雑な」考えの「穴の開いた」HKMをやっていました。その結果、HKMを1回「完了」することができました。経験を「1回」積んだのです。その結果、次の様な変化が現れました。

1)2巡目のHKMに入りました。マイさんは1巡目では気に成らなかったHKMの各ステップの不完全さが気に成り始めました。これはマイさんの学習力が上がったため認識力が向上し、問題解決力が上がった結果です。知識が増えたのではありません。知識が増える活動はやっていません。仮に、いくら知識が増えたからと言っても「気づく」かどうかは、その人の考え方の違いです。

2)そして今私に質問するにあたって「何が気に成るのか」をよどみなく私に伝えることができました。これは1巡目のHKM『効果の確認』のところでは「なんとなく『評価と実際』に関して違和感はある」が、自分の頭の中で、「言葉として明確に言い表せない」程度でした。この事実は、マイさんはこの短い間であっても自分自身の頭で考えて「問題の明確化」ができるようになったことを意味します。

3)「①と②」の結果として、マイさんは今、当該問題を解決するために、問題解決手法のレベルアップをしようとしています。きっと3巡目では、当該問題の解決度は上がってくると思います。

ヒロ:マイさん流に言えば「雑な」問題解決行動でも、問題解決と言う技能を学習するための要件、すなわち経験学習の要件を備えていれば問題解決能力の向上はしますし、結果として当該問題の解決もできていきます。

これがHKMの目指す道筋そのものです。

安心してください。HKMでヒロさんが考えたというか、気付いたのはお気楽♪だけです。HKMの基礎となっている理論は、偉い先生たちが作ったものですから効果は保障つきです。

マイ:はい。分かりました。

つづく

By Hiro

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