第5話「ベトナム語はパリの香り」

ベトナム語の部屋

 

「語種(ごしゅ)」と言う言葉を知っていますか? そのままんだろ?って。

そうです。そのまんまです。

例えば日本語でしたら、和語(≒大和言葉【やまとことば】)、漢語、外来語、混種語という「日本語」の種類のことです。

和語と言うのはもともと日本で使っていた言葉です。

漢語と言うのは(漢、呉、唐などの昔の中国)から入ってきた言葉です。

外来語と言うのは漢語以外の国から入ってきた言葉です。カタカナ言葉とも言います。

混種語とは、以上の語種が混じり合ってできた言葉です(「生ビール」「花柄スカート」みたいな)。

この語種があるのは日本に限ったことではありません。

ベトナム語にも語種があります。

ベトナム語の語種も日本と同じように分類できるんです。

ベトナムにおいては漢語の影響が大変大きいほかに、フランスの影響も大きく受けているんです。

ベトナムの文字は以前お話したように「クォック・グゥ文字」といって、英語のアルファベットに「母音記号」と「声調記号」を加えたものです。

でもアルファベットの発音は、フランス的なんです。

A:あ B:べ C:せ です。

電話の「もしもし」は、

A-lô  「アロー」です。

コーヒーはCà phê 「カフェ」です。

フランスの影響大きそうでしょう。

べトマム語はパリの香りです。

因みにヒロさんは、パリにと言うか、フランスには行ったことは有りません(笑)

 

漢語の影響は、言うに及ばず大変大きいです。

漢語の音を借用したベトナム語がいっぱいあります。

安全、論文、研究、調査、注意、看病、病院、大使館、郵便、等々いっぱいです。

発音は、原形を留めているものが沢山あります。上に挙げたものは、言われてみれば「ああ、そうか~」と解るものです。

「安全=アントワン」、「論文=ロンブン」、「調査=ヅウチャ」、「病院=バインビン」みたいな感じです。

こう言う意味ではベトナム語は日本人には学び易い言語だと思います。

また、語順が英語と似ているので、何となくなじみがあり、その点でも日本人が学習するは都合が良い言語だと思います。

ベトナム語の語順は英語と似て言います。英語とか中国語とかベトナム語は語順的にはSVOです。

日本語は、トルコ語、モンゴル語や韓国語とおなじSOV順の言語です。

まっ、ベトナム語がSOV順の方が日本人には、もっと都合がよかったとは思いますが。

この9日間は、日本語に集中していましたので、ベトナム語の勉強を止めていました。

昨日からまたベトナム語を始めたんですが、少しベトナム語を忘れたような気がします。

めげずにまた頑張ります。

つづく

By Hiro

2019,11,2

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