【KAIZEN13】「かっぱします? ①」
目次
3. カッパします ?
1)カッパ!
福島県を流れる阿武隈川(あぶくまがわ)が郡山(こおりやま)を過ぎ,三春(みはる)町の鼻先をかすめ木々が深く生い茂る流れの急な付近には、そのむかし河童が生息してた。カッパは夏の時期になると毎日まいにち付近の農村の畑に出没。キュウリを貪り食っていた・・・・・。
間違えました。カッパは河童ではなく、喝破!でした。
みなさんは、モンダイ解決活動の手順である「HKMステップ」と「改善用語・HKM用語とその定義」をすでに確認しています。
各論サマリーでお話したように、この覚えていただいた2群の知識とこ、れから開示する喝破さえ読めば、みなさんは改善達人への道の65%位は終わります。
「HKMステップ」と「改善用語・HKM用語とその定義」を確認し、「喝破」を知ることに依って、「問題解決行動」の正体を知ることができ、改善力の体幹が出来上がるからです。
それではお待たせしました。
これからとても大事なことを言います。
HKMもそうですが、QCSも然り。世の中にある問題解決手法の本質をお教えします。
問題解決手法の本質は・・・・・
喝破! 「因果関係を連鎖させるゲーム」です!
2)カッパの重要性
問題解決手法の多くは改善行動を「始まりから終わり」までを10個前後のステップに分割して実行します。そしてそのステップは問題解決するためには、どんな行動を、どの順番でやっていけばよいのかを示しています。つまり「問題を解決しなさい」と言われても、何を、どの様にしたらよいのかが分かりませんので、問題解決活動全体を細分化し、細分化された工程の内容と、実行の順番を示しているのです。これはこれで合理的なことであると考えます。実行に当たってはいくつかのステップが不可分に、並行して実行される場合もありますが、実行している行動は、一直線に並んだステップとして構成されています。
この事は問題解決手法を教授する時には、間違いなく、ステップ毎に分割して、順番に従って、そのステップの内容、やり方、を説明することになる事を意味しています。
1つながりの問題解決行動知識を分割して説明し、その後、その知識を使って改善活動をするときには、教えた各ステップを順に実行していくことによって改善ができる、と考えているからに他なりません。
しかし実際に行う問題解決活動は、細分化された要素を、全部合わせても改善活動として機能しません。頓挫するのです。このことはHKMの必要性のところで説明した通りです。
これは、各ステップは単独で独立して存在するのではなく、一つの問題解決行動と言うひと固まりとの関係の中に、その存在が位置付けられるものである事を見落としているからです。問題解決活動の各ステップは改善全体の中で位置づけることが必要なのです。
つまりもともと存在していたものは、「時間としての連続している行動のあつまり」としての「問題解決成功事例」です。これを「問題解決手法を創作する」と言う関心ものとに、ステップを作り出したのが問題解決手法です。元々の問題解決事例を言葉と言う包丁で問題解決ステップと言う概念に切り分けたのです。その切り身の中には「切り身を全部揃えて元の姿に戻す」という概念は含まれてはいません。それらは問題解決手法を作ると言う関心からは不要のものであったので、魚のアラのようにゴミ箱に捨てられました。
でもそれらをつなげて活動させるためには、切り身を並べる土台である骨や並べた切り身を一つにつなぐ皮が必要です。その骨や皮が喝破内容である
「問題解決活動と言うのは“因果関係を連携させるゲームである”」という「問題解決手法の本質」なのです。
でもたったこれだけの、
「改善 とは、因果関係を連鎖させるゲームである」
と言う事を示すだけで私達は道標を持つことができるのです。迷子になりませんし、迷子になってもちゃんとおばあちゃんのお家に着くことができるようになるのです。
各ステップでやっている事が正しいかどうか迷ったならば、今考えている事は、前のステップのどこに繋がっているのかを思い出せば、正しい選択をできます。どこへ行けば良いのかを考えるときには、今のこの道と論理的につながっているんじゃないかと「思いついた」方向へ行けば大きく間違えることは有りません。間違ったとしてもきっと目的地の近くに着くことができます。
この「本質」は、「例題形式」「お気楽♪」「ヒロ曼荼羅」と一緒になって、みなさんが進むモンダイ解決達人への道をリードしていきます。
「カッパ? 2」につづく
By Hiro