第2話「ベトナム語を話すのはとても大変です」

ベトナム語の部屋

第2話「ベトナム語を話すのはとても大変です」

こんにちはヒロさんです。

今日は前回の続きで、技能実習生の採用面接をするために、最初にベトナムに行った時の話です。

【ハノイ語とホーチミン語】

ヒロさんが行ったのはベトナムの「ハノイ」と言う都市です。ハノイはベトナムの首都で人口は約300万人です。ベトナムと言うとホーチミン市を思い浮かべる人が多いと思いますが、ハノイが政治の中心地でベトナムの首都なのです。ですので通常「ベトナム語」と言うときの「標準語」は「ハノイ語=北部のことば」を指します。ヒロさんが勉強しているもハノイ語です。

ハノイ語に並び有力な言葉は「ホーチミン語=南部のことば」です。ホーチミン市は経済の中心地であり人口はハノイの2倍の約600万人です。その他にベトナムの「中部のことば」が有ります。

ベトナムは日本と同じく南北に長い国です。ハノイとホーチミンは日本で言えば北海道と九州の様な位置関係に有ります。これだけ離れていれば使う言葉も変わってきますよね。

中部の言葉はハノイでもホーチミンでも通じない事が多いと聞いています。

ハノイ語とホーチミン語は大体ベトナム全土で通じるみたいです。

 

【バクホー】

みなさんは「バクホー」って知ってますか?

これは人の名前です。「ベトナム建国の父」と言われるベトナムの偉大な政治家で、正式名は「ホーチミン」です。そう、さっき紹介したベトナム北部の都市のホーチミン市はバクホーの名前に由来します。

「バク」と言うのは「叔父さん」のことです。ベトナム南北戦争でベトナムが統一された時に、もともと「サイゴン」と呼ばれていた地をベトナム建国の父の名前を採って「ホーチミン市」と改名したのです。

ベトナムの人はホーチミンさんを親しみを込めて「バクホー」と呼ぶんです。

ヒロさんがベトナムに技能実習生の採用面接にいった一番最後の日(帰国する日)に、このホーチミンさんを祭っている「ホーチミン廟」に行ってきました。

その他に旧市街とかを回って一日を過ごしました。

 

【ダット君とツイさん】

色々案内してくれたのは、ツイさんと言う23歳の女の人と26歳のダット君と言う男の人でした。ダット君は技能実習生として日本に3年間来ていました。ツイさんは語学留学で日本に2年間いました。2人の日本語力を比べるとダット君の方が格段に上手でした。確かにダット君の方が「格段に上手」なんですが、ダット君の絶対的な日本語力はと言うと、日本人が「大いに推論を働かせても意思の疎通が30%程度できる」くらいでした。ダット君を100点だとするとツイさんは40点くらいでした。ですからツイさんに関して言うと「挨拶程度」という感じでした。

英語で話したらいいじゃないかって思うでしょう。ベトナムの人はほとんど英語は話せません。日本人の80歳のおじいちゃんとおばあちゃんの方が英語は使えます。ほんとうです。

英語で言うことができる色を言って見てと面接で聞いたところ、「ブラック」と「ハワイト」が言えた人が80%で、それに「グリーン」を言えたのが20%程度でした。しかも、ヒロさんは彼女達が発音した英単語が聞き取ることができませんでした。通訳の人を通じてブラック、ホワイト、グリーンと言ったのだと分かったんです。ですので英語での意思疎通は不可能でした。

じゃベトナム語で話したら?ってですか。ヒロさんのベトナム語では彼らの英語の発音より通じません。ヒロさんのベトナム語なんて彼等から言わせたら以下だと思いますワン

ジャスチャーと日本語とごまかし笑いと彼らの努力によってその日1日を過ごしました。とてもストレスはたまったけれど、お別れする時には「共に戦った仲間」的な関係になっていました。

 

【クォック・グゥ文字】

ベトナムでは昔は漢字が使われていました。その意味では日本のお友達です。でも今使われているベトナム語の文字は「クォック・グゥ文字」と言います。意味は「私たちの文字」と言う意味だそうです。

クォック・グゥ文字は、ベトナム語の音をローマ字のアルファベットで書いたものです。

ちなみに「クォック・グゥ」は「国語」です。

ヒロさんがべトナムや日本でベトナム人技能実習生相手にいろんな勉強会を実施する時には事前にパワーポイントのスライドにべトマム語で少し説明を書くようにしています。

彼女や彼たちが大変喜ぶからです。

【PPT】

講義をしながらこのスライドを見せて「ヒロさんの書いているベトナム語は正しいですか?」と聞くと、ニコニコって笑って間違いを指摘してくれます。彼等彼女等は、こちらが「正しいか間違っているか」を聞かない限り自分達からは指摘はしません。すごく気を使っているんです。ヒロさんが書いたスライドのベトナム語の正解率は3年前では50%位でした。

 

Ở Hà Nội

「オー ハノイ」と読みます。意味は「ハノイにおいて」と言う意味です。

どうですか。第一回目でお話した通り難しそうでしょう。

日本語的に「オー ハノイ」と言っても通じないです。

さすがに「ハノイ市」に現にいて「ハノイ」と言えば通じる可能性もありますが。

このỞ Hà Nộiと書こうにも、母音が12個あって、声調が6つ有るので大変です。これを書こうと思ったら、スペルだけではなく、母音記号と声調記号も正確に憶えていないと書けません。

このỞ Hà Nộiをみてもう1つ何か気が付きませんか?

じつはこのアルファベットの上や下、そして横に書いている点やヒゲ、カタカナの「へ」みたいなものは手書きではないんです。ちゃんとPCで入力しているんです。すごいでしょ?

そう、ヒロさんのPCはベトナム語で入力できるようになっているんです。

つづく

By Hiro

ps:アイキャッチはホーチミン廟です。写っていないのですが、ヒロさんの足元には白い線が引いてあるんです。その線を出ると警備の警官❓に注意されるんです。 ヒロさんは知っらなかったので白線を出てしまっていて警官が怒っていたらしいです。あ~危なかった💦

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