【KAIZEN30】「がんばれ! 評価と反省①」

HKM講義

11.がんばれ!評価と反省

◆定義

改善の結果分析を中心として、HKMの各ステップにおける活動が、うまく言った点うまくいかなかった点、精緻な思考ができた点や粗雑だった点について、しっかり考えるステップです。

 

◆意義

HKMの関心の「中心の中の中心」のステップです。どうしてこのような改善結果が出たのか、その仕組みや原因を良く考えます。

まず行うことは、HKMを用いて行った改善活動を俯瞰(ふかん:鳥の視点で上から全体をながめる)したり、細かく分けたりして、観察します。観察するとは「目を皿のようにして良く観る」ことです。

良く観たら次は、良く考えます。発生した現象は何故発生したのか。良い結果も悪い結果も、全ての現象を発生させたのはすべてあなたの決定、つまりあなたの考えです。

問題の定義も、望む姿も、到達点も、実行方法も、評価の方法も、具体的なやり方も、行動もすべてあなたの認識と意味付けと意思決定から生まれたものです。

「私は何故そのように考えたのか」という自分の無意識のレベルまで見ることができる訓練をすることが大事です。

 

◆実行方法

1st:まずは、今まで書いた資料を清書して下さい。手書きでしてください。色鉛筆を使ってカラフルに書くと楽しいですよ。

2nd:ヒロ曼荼羅にある質問に答えていくだけです。

 

◆具体例

ヒロ鈴木さん。このステップがHKMの「中心の中の中心」です。そう言うとなんか難しいそうだと思うかもしれませんが、鈴木さんならば確実にできます。何故かというと、答えはすべて鈴木さんが持っていいて、鈴木さんの現在の力でできる事だけやればOKだからです。

それではまず、これまでのHKM活動の工程を清書してみましょう。色鉛筆を使ってカラフルに。丁寧な文字で。飾りつけに、少しだけ絵を描くとカッコイイです。HKMを行うたびにこの「清書」が溜まっていきます。段々うまくかけるようになってきます鈴木さんの改善力の見える化です。これが溜まっていくと満足感が高まりますよ。

この時点では、今やっている『評価と反省』から最後の『今後の課題』までは空欄にしておいてください。最後に清書しますので。

鈴木:「なんか自分のした努力が形になって、記録として残っていく感じがして楽しいですね。絵は苦手ですが描いてみます。どんな絵を描けばいいんですか?

それと、今までのステップで書いてきた通りに書かなくてはいけないのですか?」

ヒロ:絵は飾りですから、内容に関係のない絵でもなんでも構いません。各ステップで感じた気分を表現する絵とか絵文字的なものでも良いです。また、清書する文言は、各ステップで実際に書いた文言そのものである必要はありません。意味さえ変わらなければ構いません。逆に少し整えた方が良いと思います。簡素化しても、図表化してもOKです。

絵を描くのが好きな人に手伝ってもらっても良いですよ。

鈴木:「できました。こんな感じですね」

ヒロ:結構上手ですね。それでは次に、ヒロ曼荼羅の質問に答えてきます。今日はヒロさんが質問をしますね。

回答は今まで通り別紙に書いておいてください。

鈴木:「わかりました。」

 

ヒロ:『改善目標は達成できましたか?』

鈴木:「達成率80%。1kg減量不足でした。」

 

ヒロ:『実現子自体の改善結果はどうでしたか?』

鈴木:「摂取カロリー減、についてはマイナス200kcal/日。以前比7.5%の改善でした。

家に惣菜買って帰って食べるだけで結構カロリーは抑えられましたね。

それと食事のお店をラーメン屋から定食屋に変えただけで昼食のカロリーも抑えられまた。」

 

「消費カロリー増、についてはプラス120kcal/日。以前比4.7%の改善。

飲みに行かなかった日になるべく歩くようにしたり、土日に歩き溜めをしたりして、自分としては一番頑張ったんですが思ったほどの効果はなかったような感じです。でも歩くことは体重を落とすため以外でも「健康に良い」ので「活動テーマ」に沿っていますのでというのでこれからも続けていきます。ついでに出生もゲットしちゃいます。

 

「期間中のデータ取りの実積率」については

摂取達成率95%   消費達成率100% でした。

この指標に関しては今後続けていったとしても、達成率の変化は特別無いと思います。

摂取率95%と言うのは最初の頃に忘れることがあっただけで、2週間くらいたったころからは、双方のデータは100%取れていました

携帯のアプリがあるので消費カロリーは自動で取れました。摂取カロリーに関しても、アプリを使いなれると簡単にデータが取れます。大体食べるものは決まってもいますので。

 

ヒロ:『指標好転行動=改善策の策定は適切でしたか?』

鈴木:「以下は指標好転行動として設定した行動とその結果です。

①飲み屋回数を減らす(可能な限り頑張る)

今回 9.3回/月  以前 14回/月 33.57%減     達成率100%

②好物の摂取制限(33%減目標

今回 1.8回/週 以前 3回/週 40%減        達成率121%

③ビール制限(33%減・休肝日1日/週)

ビール量 今回1200mL/日 以前 1500mL/日 20%減 達成率60%

休肝日  今回 0.5日/週  以前 ゼロ/週      達成率50%

④歩く(5.6万歩/週 70%増)

今回4.8万歩/週 以前3.3万歩/週 45.5%増       達成率65%

 

⑤摂取・消費Kcalデータ収集【毎食分毎日/毎日】

摂取  95%/月

消費 100%/月【自動でとれる】

これらの行動の達成度や行動実行度の多寡は「実現子自体の改善結果」と一致していますので、適切な設定であったと考えます。

改善がうまくいった行かないの原因は2つだけ。

1つは、因果関係が繋がり具合。

2つ目は、改善策実行度=スケジュールの実行度。

です。

つづく

By Hiro

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